愛しきカビよ・・・

この夏も姪の自由研究を共に見守った。

今年のテーマは「カビ」。
正直言って、やってほしくないテーマの1つであった

姪が自室に放置していたペットボトル入りのお茶にカビが生えていたことがきっかけだという。
「お茶は早いんじゃないかと思うのよ」と平然と言う。
そもそも、自室にペットボトルをカビが生まれるまで放置することがない私。
そういう不精はしないというか、そもそも、飲み切ることが前提の私。
私の世代でそんなことをするやつは、「もったいないお化け」に食われると決まっている
(昭和とはそういう時代であった

カビなんか出現を躍起になって消そうとしているのに、生やさないように生活しているのに、
わざわざカビを生やして育てるという行為に加担せねばならぬとは・・・
ああ嫌だ、ホントに嫌だが、代替案も浮かばないし、提案したとしても姪は「カビの道」に一直線。

と言うわけで、この夏は、カビと共に過ごすことになった


夏休みの初めに早々と実験の準備を始めた姪。
あえて手を貸すまいと見守っていたが、案の定、実験方法の不正確さ、ずぼらで根気のなさからカビも生えぬ状態のまま
実験が終了してしまった。
これでは、いくらやってもダメであろうと私も家族も思い、
実験の動機から実験方法、道具、予測、観察の方法などを
細かく打ち合わせをして、ピシッとスタート地点につけるように話し合いをもった。
(これくらいの手伝いはよいだろうと・・・)

P7301202m.jpg

色々な物でカビの生え方を見たい姪であったが、闇雲に手を広げても手に負えなくなるという事を悟ったのか、
水、塩、砂糖、お茶、アルコールに食パンを浸し、
それを暗い場所、明るい場所、家の中でも高温になりやすい部屋、風通しのいい部屋の4か所にセットして
カビの生え方を観察することになった。

手製の観察用紙に毎日記入することにしていたのだが、案の定、ずぼらな姪・・・。
そもそも、部屋に飲み物を放置してカビを生やす女である。
きっちりしているわけがない。放置していると昼まで寝てしまう奴。
3日もすると急き立てないと記録すらしなくなった。
実験記録も「変化なし」「ちょっと怪しい」「なんか色が怪しい」という、お前の記録の信ぴょう性が怪しいといった感じになっていた。

観察の仕方、記入することなどをまた細かく話し合い、そのガイドラインに沿って記録するという取り決めにし、
再び観察に取り組んだものの、
人を信じる心がやや足りない伯母君は、不測の事態に備え自らも観察することになっていったのだ・・・。


カビは生えているのを発見した時は、ただただ忌々しい物である。
風呂の天井を見上げては、カビの予兆を察知して小まめに取り去るようにしているが、
気が付けば大きくシミのように浮き出ていると、腹立たしいやら。
タイルの目地に穴が空くんじゃないかと思うほど、こすりまくらなくては
ならない時など、なんでタイルに目地なんかつけたんだと怒りが飛び火してしまう。


しかし、育ててみるとわずかなカビの予兆に、「おお!変化の兆し。明日はどうなる」とワクワクしてしまう。
色がほんのり浮き出ていると、匂いを確かめたり、
ある物には、青いカビが点々と浮き出てくる。
また他の物には黒いカビが生え・・・
それぞれのカビに白いのが生まれ出てきて、様々な模様になりゆく様にハマっていった。

P8091229m.jpg

一応、写真を撮影して保存していたが、そのカビがどの場所でどれに生えたカビなのか、
模様の違いで判別できた。
もはやはカビではない。いや個性なのだと言ったところである。
カビたちはどんどん食パンの形を変えていった。
あるものは黒く、あるものはオレンジのドロドロの液体にと形を変えた。
アルコールだけは全く変化を見せず、干上がりカチカチに乾燥していった。
夏休みが終わり、姪が関東に戻っていっても、それだけは残し観察を続け、
青カビが生えていたのを発見した時は、ようやく一人前にしたぞという
気持ちに不覚にもなってしまった。


カビを生やしたから一人前って、そもそもどういう事・・・って話なんですけど・・・





ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

  • ろこ

     ナイス 
    気持ち玉代わりです
    コメ返はお気になさらないでくださいね。

    面白いテーマを見つけましたね。
    2019年09月13日 23:56

過去ログ

QRコード