今秋のパンジー栽培で悟った私。


昨年、思わぬ高値推移で、「なぜにこんなに高くパンジーが売れまくるのだろう」と不思議にもいつつも、
この高値がいつまでも続けと期待しまくった私。
そうはいかないのが世の常と浮かんでは来るものの、もしかしたらと思い、今年は1.5倍に規模を拡大した。
(2倍にしないところが私の思い切りの悪い性格のなせるわざ)
他の生産者も規模を拡大しているであろうから、1.5倍くらいがいいのである。そう思っていた・・・。
気の早い農家は、9月中に販売するつもりで、猛暑の中、早々と苗を移植していた所もあった。
そんな人たちから見たら出遅れ感があり、焦りもあったのだが・・・。
今年は、昨年からすると大暴落!!

特に早々と栽培した農家は9月の市況で1ポット(1鉢)が1円という恐ろしい事態になったという。
なかなか涼しくならない今年、9月はまだ夏の花が盛りである。
とは言うものの、10月に入っても夏のような暑さ。
いつもの秋苗シーズンの時期になるというのに、なかなか値段がつかない。
それもそうだ・・・。
まだ夏の花が盛りなのだ。まだ夏なのだ・・・。
コリウスや日日草、メランポジュームなどの勢いもいい。
トレニアもサルビアも盛りとばかりに咲き誇っている。
そうなると、なかなか植え替えようという気は起きないもの・・・。
しかし、花は花は花は咲く状態の私のパンジーとビオラたち・・・


どうしたものよのう・・・

出荷せぬわけにはいかぬ・・・

しかも昨年より規模を拡大したものだから、出荷のペースも増やさなくてはならない。
気が付けば私、10月からほぼ無休状態。
休日こそ出荷だの水かけだの、想像以上に早く咲き誇った花の萎んだのを摘み取る作業だの、
休む暇なし。
稼ぐつもりで始めた花栽培なのに、今年は投資した額を回収するのに必死の状態に
陥ってしまった。
何で今年は安いのか・・・。
何で去年は高騰したのか訳が分からないよ・・・

なんで私は欲を出してしまったんだろう・・・

よやく11月になって、平年並みの値段になったものの、大半は激安値だったから
無休で働いた意味があるのだろうかと考えます・・・

やっぱ、秋の花は秋らしくなってから植えたくなるものよね

今年は私を含めて欲を出した人が多かったんでしょうね・・・

物事には時期って物がある。早けりゃいいというものでもない。
出し惜しみして遅らせるというのも良くない。
自分の運と世の流れがぴったり合う事ばかりではない。
そう感じつつ、残りの花の管理をする日々。
「辛い時こそ勇気を出そう。自分だけが不幸なのではない。」って、職場にはってあるカレンダーに
書いてあったし。

とは言いつつも・・・心の奥底では・・・
「神様ァァァ!! 私だけ何とかしてくれ!!!私だけ救ってくれ!!」
って、この世の中心で叫びまくってるんだよ!!
何とかしてくれ!!
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